遺伝子・生物

エピゲノムというオーケストラの老化

珍しく仕事関連の話。

昨今の研究から、エピゲノムの変化が老化を引き起こすと分かってきた。
エピゲノムとは、非常にすっ飛ばして簡単にいうと、生まれた後に引き起こされる調整と言ったところ。

生き物は遺伝子を持っていて、その情報を子孫に伝える。
オーケストラの楽器のようなものだ。
楽器がなければオーケストラはできないし、欠けていても欠陥が出る。
でも、それをどれだけうまく合わせらるか?を担っている。
オーケストラは小さいので指揮者は1人だが、身体中のいろんなところにそれぞれオーケストラがいて、それぞれの特徴に合わせて、時にはソロで時には他のオーケストラも合わせて、みんながメロディーを奏でるのだ。

身体のエピゲノムの方は普通に生活すれば普通に生きれる体にしてくれる、優れものだ。
その情報が遺伝子に組み込まれている。

では、何が老化を引き起こすのか?
一番大きいのは、このエピゲノム調整がうまくいかなくなっていくからだ。
本当は今音を出さないといけないのに、一歩遅れてしまった、みたいなことから、バイオリンだけなのにフルート音が混ざったり、みたいなことまで起こる。


さて、ではこの異常が何によって引き起こされるか?
遺伝子DNAの切断を補修するというのが大きい、と分かってきた。

楽器が壊れていると困るので、直さないといけない。
その時に、微妙に調節異常が起こるのだ。
楽器は完璧に直っていても、だ。

楽器を直すためにあれこれしているうちに、いつの間にか演奏の方がうまくできなくなっていく。
これによって老化が進んでいく。

では、この遺伝子の切断が一番起こる身近なものは?
・・・一番みんなに起こって多いのは、「感染」だろうなあ。

また、このエピゲノムの異常をなおせるのが、山中因子。
ただし、iPS細胞を作るのと同じようにカラダが戻せるかというと、そうそううまくはいかない。

変異作成の際に使うソフト

マウスや細胞で遺伝子変異導入を行っていると、配列確認は必須。

以前はいろいろいいフリーソフトがあったけど、今のOSでは使えなくなってしまった。
(ApEは一応動くけど、よく変になる)

しょうがないので有料のSnap geneを使っている。
ラボでプラスミド編集してる人が使ってるから。

これ、確かに有料だけあってそれなりに優秀ではあるけれど、問題はexonとintoronがあるゲノムの編集に対応してないこと。
元々プラスミドの編集に特化してるせいだろうけれど、cDNAの編集しかできないようになっているというか。
でも、今時は遺伝子をいじるのは、わざわざプラスミドにクローニングせずにCrisprで直接の方がはるかに多い。
普通に細胞の遺伝子をCrisprでノックアウトしたり変異を入れるには、コーディングのみでは困る。
で、exon指定しても、カーソルで選択しても、「そこだけ翻訳」表示ができない。
その後のintron部分まで無意味に翻訳が表示されてしまう。
有料なのに。

目的のexon周辺だけでいいので、必ずしもstart codonが入ってるわけでもないので、ORFを探してもらうのも意味がない。
それより、変異でどういうアミノ酸置換が得られるか?確認できないと困るのだ。
得られたミュータントがどういうミューテーションを持ってるか比べたいし。

・・・他の人たちはみんなどのソフト使ってるのかなあ?
他にいいソフト、あるんだろうか?

 

iGONAD法 : Crispr ミュータントマウス作製

久しぶりの完全に仕事の、それもテクニックの話。
少し内容追加して、TAKE法の方も内容追加。

Crispr/Cas9でミュータントマウスを作製するのに、ずっとTAKE法でやっていた。
受精卵を採取して、エレクトロポレーションして、次の日仮母に移植すればいいだけ。
DNAを前核にインジェクションしたり、ESでターゲティングしてそれを胚に打ったりするのに比べれば、格段に早く簡単だ。
そのためにNEPA21というエレクトロポレーター購入(ヨーロッパではSonidelという会社が販売している)。
超簡単にマウスができると感動した(BALBやFVB系統使用)。
TAKE法についての話は→コチラ

最近、iGONAD法というのが出たので試し中。
KIメイン。
で、これが実はそれほど簡単ではなかった。
取れることは取れるのだが、どうしてうまくいく時といかない時とがあるか、いまだに分からない。
(でも、最近子供6匹産まれて3匹ミュータント、という経験をして、ちょっと気分をよくしている)

まず、NEPA21に卵管エレポ用のelectrode (変わった形のピンセットみたいなやつ)を購入。
これは予定内。
受精卵の時は全く問題なかったが、今回はマウスの卵管部分を挟みながら、エレポしないといけない。
・・・遠くてスイッチに手が届かん。
だいたいどこにスイッチがあるのか、顔を動かさずには分からない。

というわけで、フットスイッチを購入し、顕微鏡の横に置いて手で押すことに。
なぜ足ではなく手?

こちらの実験台のベンチは。こちらの人に合わせて高い(苦笑)。
椅子の高さをベンチ(の顕微鏡)に合わせると、つま先しか床に届かない(悲しい)。
・・・のでフットスイッチを手で押すことに。

さて、次の問題。
顕微鏡下で卵管に針を刺して、Crispr/Cas9の溶液を入れる。
このインジェクション・ニードル作り。
以前のクラシカルな受精卵のTgやES細胞のインジェクションは、エッペンドルフの出来合いのmicrocapillaryを買っていた。
だが、この受精卵用のキャピラリー、卵には刺さっても、卵管みたいな分厚いものには刺さらない。
手で引いたのでやってみたが、移植用のように簡単にはいかない。
だいたい細長くなりすぎる。
ラボには火の調節のできないガスバーナーしかないこともあるが。

Pipette pullerが必要。
・・・というわけで、探した。
で、見つけたのがナリシゲの古いやつ。
50年くらい前のではなかろうか・・・。
引くたびに太さも長さも変わる。
それでも、手で引くよりはずっとまとも。
いっぱい作ってストック。
インジェクション用のガラスニードルはできた。

さて、実戦の手術。
正直、私には胚移植の方が数倍簡単だった。
得意だからという事もあるが。
卵管ちょっと切って、それこそ手で引いたピペットで初期胚を入れるだけ。
これなら本当に5分もかからない。

ところが、Crispr/Cas9溶液を卵管に刺すのはそれより大変。
毎回インジェクションニードルの長さも太さも違うせいが大きいが。
(特に妙に細長いとやりにくい)
で、論文とかに書いてない事で自分でやってる事。
Crisprのドロップをパラフィルムの上に置いて、吸って吐いてしてニードル確認。
特に吸えるのは吸えるが、細すぎると吹いてもなかなか出てこない。
適当に少し先を壊して(細いピンセットかハサミで)、で、調整。
これで吐いてみて、液がどんな感じで出るかを確認して調整しておく。
これで手頃なガラスニードルができる。
さて、卵管に刺して溶液注入する。色は付けてない。
顕微鏡下だし、見れば入っていくのはわかる。
ピンセットの先でつつけとか書いてあるが、やったりやらなかったり。
私には効果度合いが未だ不明で、軽く叩くのみだったりする。
多分、当方の実験室(7時−19時点灯)では、BALBの卵管膨大部は午後3時にもなるとかなり広がっていることがほとんどだからだと思う。

で、その後のエレポだが、これが一番面倒なところと言える。
紙を巻きつけると、どこが卵管だかイマイチわかりづらい。
巻き付け具合もきれいとは言い難い。
そして、長いコードが付いたエレクトロードをマウスまで引っ張ってくる。
横にはピンセットとかハサミとかあるので、ただ引っ張ってくるだけで、ひっかけて何かなぎ倒したりしてしまう。
マウスを持っていくと卵管の位置がよく分からない(ペーパーで覆ってるし)。

インピーダンスが大切と書いてあるが、1人だと確認が無理。
ボタンを押すために顔を動かし、手を伸ばすとずれる。
作業位置の向こう側にある機器が遠い。
そのため、どの程度の抵抗かイマイチわからないままだ。
これは、受精卵をエレポするTAKE法なら何の問題もないところだった。

かなり子供の数が少ないので、けっこう卵がエレポで死んでいると思われる。
(今緩めているのを確認中)

で、これまた書いてなくて、気がついたこと。
エタノール70%でマウスを消毒してるわけだが、このエタノールが残ってるとダメ。
また、うちのラボにはPBSが何種類かあり、安いパウダーから調整してオートクレーブしたので十分だろうと思って使ってきた。
が、ふと培養用の1xのを使ってみたら、こちらの方がいい感じ(←子供の数が増えた)。
試しにペーパーを浸したので、インピーダンスを測ってみたら、かなり差があった。
外側を覆うだけの緩衝液だが、PBSもいろいろある。

ちなみに今のところ片側しかやらないことが多い。
そうでないと、BALB妊娠してくれない。
片側ですら、1匹2匹しかいない胎児が中で大きくなりすぎて、帝王切開しないと産めない場合もあるのだ。

特に成功率を計算する気はなく、目的のミュータントが取れればいいので、片側でやっている。
KIも綺麗に取れることは取れる。


CO2インキュベーターがあって仮母を作る環境があれば、TAKE法の方が楽で確実だ。
TAKE法の場合は、過排卵を使えば、軽く100個くらいの受精卵が準備できる。
エレポは1回だけで、確実に取れる。
(私が買った時は、100ulのエレクトロードで、今もそれを使っている)
受精卵の死亡率は低く、次の日2-cellを仮母1匹に15-20個入れれば、子供は3-5匹くらい取れる(BALBの場合)。
胚移植は卵管の片側のみでいい。
この数は系統依存。FVBは受精卵が丈夫で、10個移植で十分で、いっぱい赤ん坊が取れる。

仮母が何匹取れるか、だけは影響するけれど、よほどの事がなければ1回で終わる。
帝王切開をしなければいけないことは稀だし、赤ん坊の面倒見もいいのが仮母だし。
生まれた子供はほとんどミュータントだ。
まれに何も壊れてないのがいる、感じ。
仮母をたくさん作れるスペースさえあれば、2種類くらい1度に作るのも楽勝。
ずっと薄い溶液でよく、Cas9タンパクはIDTが売ってるのを1ul/100ulなので、そちらは安い。
いろいろなミュータントをどんどん作るなら、過排卵処理で胚を取って作った方がずっと計画的に間違いなくできる。
また、いろいろな系統で試すのも、過排卵のための2−3匹がいれば良いだけなので、簡単だ。


iGONADの1番の欠点は、過排卵処理が使えないこと。
これが使えないと、予定が立てられない。
・・・他の仕事のついでにできたら作る、くらいの気分でやるにはiGONAD法が向く。
だいたい自然交配だと、20匹交配しても、2−3匹しかまともに排卵したのいない。
仮母なら十分だが、直接となると、効率が非常に悪い。

かなり濃い溶液が必要で、Crispr、Cas9はどんどんなくなっていく。
インジェクション用に調整したこの溶液、「今日は1匹しかプラグなかったから、先週の残りで練習気分でいいか」と使ったら、ミュータントがちゃんと取れたりした。
冷蔵庫の中でけっこうもつのかも?

また、純系BALBを使うせいか、子供の数は取れない。
(FVBだと楽かどうかは、試してない。多分マシだと思う)
私は未だ両側やってまともに妊娠したメスを見てない。
片側しか使わなくても、子供は3匹くらいだ。
産んだと思ったら、育児放棄したり・・・。

しかもちゃんと排卵・受精してなくて、妊娠しない雌もいる。
というわけで、1種類につき、今のところ計10匹くらいを目安に作っている。
週1回1ヶ月〜1ヶ月半続けて、くらい。
片側しか使ってないので、ミュータント率は当然低く、3−4匹に1匹いるかいないか、程度。
これを改善するには、やはりインピーダンス確認かなあ。1人では無理だけど。
あと、挟み方もたぶん改良の余地がありそうに思う。

・・・というわけで、いつもTAKEに戻ろうかなと思いつつ・・・。

ちょこちょこ、のんびり作るなら、KIもきれいに取れるし、問題はない。

ところで、Crispr/Cas9の欠点、胚致死だといきなり困るという点はどちらの方法でも変わらない。
また、ssDNAなので長さの限度がある。
最長、どの程度入るのか、気になるところだけれど・・・。

新しいパワードスーツ

自動車に轢かれてもへっちゃらな体を持つ虫、コブゴミムシダマシ。

記事は→コチラ

これで将来、アイアンマンやスーパーマン並の装甲を持つ事が可能になるかも?

でも、この虫、見た目もかわいくないが、(日本語の)名前も気の毒なくらいひどい。

エレクトロポレーションによるゲノム編集

私が用いているElectroporation法によるマウス・ラットのゲノム編集は、2014年のScientific reportに掲載されたもの。
Simple knockout by electroporation of engineered endonucleases into intact rat embryos (Kaneko et al., 2014)

通称TAKE法。

論文自身はラットを用いているが、マウスでも(多分他の哺乳類でも)使える。
興味ある遺伝子改変マウスを1人で数種類作りたい、と、方法を探していた私には朗報だった。
何より、マイクロインジェクターを使わなくて済む。
マイクロインジェクターのセットアップは大変なので、electroporatorだけで済むなら、1人でちょっと作りたいラボには最適である。

しかも、本当に偶然ぱったりとこの著者の1人Mashimoさんにアムステルダムで出くわした。
その後、electroporatorを売ってる会社経由で実際に方法を確立したKanekoさんところを訪問。
一番苦労したのは、ボスを説得して、彼らが使っているのと同じelectroporator、NEPA21(Nepagene)を購入すること、だった。
この機械、イギリスに正規に契約して販売している会社Sonidelがあり、サポートも得られるが、けっこう高い。
ただのelectroporatorならもっと安いのがあるから、それを説得する必要がある。
とにかく、開発者&初の成功者であるKanekoさんが、「他の(安いの)ではうまくできませんよ」、入らないか、胚が死ぬ、ということだったので、そこは絶対妥協しなかった。
その甲斐あって、NEPA21を購入。

 

あとはCrispr/Cas9をIDTから購入。
初めてelectroporationかけて移植して生まれた子供がちゃんと変異を持っていたとシークエンスで確認した時は、実に嬉しかった。

 

これは本当に画期的だ。
私はマイクロインジェクションをできることはできるが、インジェクターのセットアップも、胚を1個1個インジェクションするのも、時間がかかって大仕事。
それがエレクトロロードに溶液入れて、胚を入れて、スイッチ一つで一瞬で終わるのだ。

この時のエレクトロードは大きめの100ulのを購入。
今は50ulしかないかな?
小さいのは大してお勧めではない。
というのも、エレクトロポレーションに加えて一晩培養と、結構ストレスがかかるので、胚がそれほどみんな育たない。
せっかく過排卵処理をするので、2−3匹から50-100個くらい受精卵が取れるので、それを一気に使う方がいい。
大きいエレクトロードの方が入れやすい。
それに、溶液自身の濃度は低く、Cas9はIDTの売ってるもので、1ul/100ulで済むし、crRNAやTracrRNAも本当に薄くて済む。
iGONADだとこの10倍くらい濃いのを直接打つので、やたら減っていくが。
だいたい、そこでケチるより、確実に取る方がいい。

しかも、最初からインサーションも混ぜてのreplacement knock-inだったが、本当に1度で取れた。

一つ、エレクトロポレーションの前に3回くらいOptiMEMで洗う必要がある。
胚の培養液では死ぬ。
このOptiMEMに入れると、胚操作が非常にやりづらく、胚も壊れやすくなる。
壊れた胚からDNAが出て、これがまたくっついて、よりやりづらくなる。
ここは厄介で、太めの胚操作のガラス管で多少のロスは仕方ないとしてやる。
エレポした後は洗う必要はなく、直接培養液に入れて、インキュベーターに戻す。
そして次の日、良さげに2-cellになった胚を多めに移植。

あとは交配して子供を増やすだけ・・・(だけなのだが、これが一番長いプロセスでもある)。

 

私が欲しいのは特定の遺伝子(アイソフォーム)を壊すか、特定のアミノ酸配列の置換である。
短めKIマウス。
これなら全く問題ない。
すでに6種類くらいの遺伝子改変マウスが取れている。
企業に頼むよりだいぶん安い上、非常に迅速にマウスが得られる。
ランニングコストは大変安いのだ。
というわけで、大変オススメの方法ではある。

 

が、欠点もひとつ。
このelectroporation方では、DNA、double strandのものが入らないので、single strandでなければいけないところ。
タンパクは入るのだが。
つまりでかい遺伝子を挿入したい場合には困るのだ。
例えば新しいPML-RARaマウスを作ろうと思うと、でかすぎて無理。
今のところ一番のネックはこの点だろう。

 

ところで見ていると、いろんな動物だけでなく、人でも遺伝子治療としてCrisprトライアルがなされているそうな。
時々サイエンスは加速するなあ、と実感中。

これより後に、直接卵管にCrispr/Cas9ミックスを注入してエレクトロポレーションするiGONAD法ができた。
その話は→コチラ

できた〜

ほっとんど書いてない仕事の話。

Crispr/Cas9を使っての遺伝子操作が身近になったので、エレクトロポレーションでマウスKO作成を試した。
結果、初回一発で取れた。
しかも、培養や胚操作に弱いBALB/c系統。

いや〜、これはいい。

アデレード・ロゼラ: Adelaide Rosella

今日は涼しくなって過ごしやすい日曜だった。
朝は2時間ほどタビィと散歩。

うちのアデルはAdelaide Rosella(アデレード・ロゼラ:キアカクサインコ)。
これは真っ赤なアカクサインコの亜種になる。
この仲間は黄色いキクサインコも含め、全て同じ種(Platycercus elegans)。
原産地オーストラリアではカラーバリエーションを保ったまま生息している。
この赤いのがメジャーで、マイナーな黄色、赤色のと黄色のが混ざったのがアデレードこと、オレンジ色のキアカクサインコになる。
ところで、鳥飼いに知られているインコ・オウムの病気にPBFDというのがあり、オーストラリアでは蔓延している。
インコ・オウムにとっては発症したら治療法がない病気で死亡率も高い。
原因はウイルスBFDV。
(ちなみに人間は関係ない)
最近の研究では、この混ざったオレンジのアデレードは、このウイルスに抵抗力が強く、たとえウイルスをもらっても症状が軽いというのだ(元記事は→コチラ)。
つまり、強力なインフルエンザウイルスでも、もらって死ぬ人もいれば、ちょっと風邪気味で済んでしまう人もいる、というのに似ている。

・・・というわけで、ウイルスに強いインコ・アデルのシルエット。


Adele6


Today Sunday was not too hot and comfortable. So I walked around with Tabbie for 2 hours.

My Adele is the Adelaide Rosella. It is a subspecies of the red color Crimson Rosella.
In Australia, there is another yellow one, Yellow Rosella.
All are the same species(Platycercus elegans). And the Adelaide which has orange color is actually the hybrid or the Crimson and Yellow.
In Australia, one serious disease for the wild birds (parrots) is PBFD. It is from the virus, BFDV.
The resent research showed this hybrid one, Adelaide Rosella, is more resistant to the BFDV (">reference link).

So my adele is one of the resistant to the virus. Photo is her silhouette.

サイエンスとねつ造

だいぶん冷めてきたかなと思うので書いてみたい。
セケンを騒がせたサイエンス世界のねつ造事件である。

さて、今回の事件の場合、「これこれ新しい方法で新しい細胞(STAP)を作った」というものだろう。
(関係ないけど、最初見たとき「すたんぷ細胞かあ、ハンコみたいにできるのかな」とか勘違いしていた)

サイエンスはサイエンスでも、メンデルの法則の用に新しい理論を発見したとのと違い、これは「新しい細胞作り」というテクノロジー(技術)の分野である。
今回は出た時に疑わしいと思われたわけだが、こういう「新しいテクニック」のニセモノ(ねつ造)はけっこうある。
「錬金術」や「不老不死の秘薬」と同じで、昔々からどの歴史の中でもあるものだ。
ただし、(最近は)この手のものはすぐわかる。
他の人(ラボ)が再現できないからだ。

だいたい、本人がねつ造だと言う自覚があれば、外に下手に出さない。
バレるからだ、
出さない時点で、誰もがおかしいと思う。
サイエンスの世界は特許などの問題はあるが、あくまでも公表し公開してなんぼのもの。
他の人が全く使えない技術など無いのに等しい。
つまり、評価に値しない。

以前、「精子で簡単にトランスジェニック(遺伝子組換え動物)が」というのがあった。
しかし他の誰も成功せず、その当人も消えた。
たぶんねつ造だったのだろうが、たいした騒ぎにはならないまま(?)消えた。
(うちらの間では誰がやってもできないと騒いだが)
結局ねつ造など、今時あっという間に消える運命にあるのだ。



一方で今回のことも含めて、大きな別の問題がある。
小さなラボで若い研究者が論文を書こうと思った時、安価で簡単に使えるパワポなどで図表を作成すると、学会発表はともあれ、論文ではクレームがつくようになったのだ。
(ホンモノかどうか調べられないらしい(?))
サイエンティストにサイエンス以外の足かせを付けるようなものだ。
しかし、である。
そうこうしているウチに結果は漏れる。
でかいラボ、いい図表作りのプロ(イラストレーターなどのソフトを操れる人)がいる大きめのラボ、お金持ちのラボが、先取りして論文を書いてしまう。

実はこの手の横取りが横行しているのが、サイエンスの世界なのだ。
この傾向はけっこう以前からあって、けっこう問題になっている。
どんな論文も学会発表でも、送った時点で審査する人がいる。
審査するのは同業者なのだ。
前も「審査する論文をデスクに置いていたら、隣のラボの人が尋ねた時に盗み見てしまったのが原因」とかいう、「よその結果の盗み見がもと」の話があった。
現実はほぼ確実に「こんなのがあるよ」と話したのだろう。

「あ、これうちが今やってるのに近い」、と思うと、自分のラボの成果発表を加速させる。
何しろ有名ラボはお金も人出もあるので、高くつく実験を回数こなすのもラクなのだ。
ものにもよるが、1人でちまちまやっていると1年かかるものも、あっという間に出来てしまう。
図表のプロもいるから、きれいな図表があっという間にできる。
つまり無名の新人は、後ろ盾がないとよそに取られて消えてしまう。

特に日本人のなどは「英語が下手だ」とかなんくせを付けられているうちに、アメリカの別ラボが同じ結果を出してしまったりもする。
ラッキーだと一緒に発表、下手すると別ラボに先をこされ、「すでに出ているもの」扱いになってしまう。
(最近はこれを防ぐために、ちゃんとした国際学会で発表しておくと、「事前にやってる」ことの証明になる。ただし、あんまり早くに発表してしまうと、よそに先を越される)
これが業界以外の人が知らない、「現実のサイエンスの世界」なのである。

今回の事件も残念なことだし、問題だが、このような事件が原因で、優秀な芽を摘む傾向がよりひどくなるのではないか、というのが個人的な意見である。
(つまり「ホンモノかどうか確かめる」とかでガタガタ言われてるうちに、よそのラボが同じ結果を出す)



今回の件で(ニュースをちゃんと追ってないからか?)、ひとつよくわからないこと。
実験が必要な研究は、今やひとりでできるようなものはない。
一緒に働く人が必須だし、論文を出すにあたり、一緒に働いてくれた人を入れねばならず、また、その共著者の同意も必要だ。
特に評価の高い、一流紙であればあるほど、(盗作などを防ぐためにも)その辺はきっちりしている。
おかしいと思ったら、「こんなもんで共著は困る」と突っぱねればいいのだ。
だが、今回は「出てから」騒ぎになった。
出るまで共著者は1度も目を通してなかった、ということだろうか?
発表時に同意のサインを送ってるはずで、もしそれを本人の知らないところで、勝手に違う人のサインで送られたのだとしたら、問題は別にある。

少なくともうちのラボは、論文を投稿する際、もしくは、学会発表する際には、そこに共著で入る人全員に必ず「これを送るよ」「疑問があったら連絡してね」と連絡をメールで入れる。
論文で審査員から連絡が入った時も、全員にその情報を送っている。



ところで余談だが、「実験ノート」。
こっちでは手書きで日々の実験ノート書いてる方が少ない。
(年齢のいったパソの使えないテクニシャンとか)
アメリカなんて、学会でも発表を聞きつつパソにタイプでノート取ってるから余計だろう。
特に最近、紙を大切にしようとかでプリントアウトも最低限にしているので、全部パソの中だけだ。

そんなものを毎日手書きで書くのが必須だったら、本来のサイエンス以外の方で時間取られそうだ。
日本はよく働くが、なんか違うところで時間を無駄にしている気がする。

ねつ造かどうかで、やたら時間や金をかけるより、「まずは世に出して、成果をよそがどれだけ使い、どれだけ発展するか」を見る方がよほどいいと思う。
テクニック的なものに関しては特にそうだ。
全然別のラボがやってみてくれる方が、よっぽど信憑性が高くなる。
まあ、今回の場合、誰も試してみようとは思わないだろうけれど。

コンパスを持つ犬

鳥が磁気を見る事ができて方角を知る能力がある事は有名だ。
また、サケが元の川に戻って来るのも、磁気を感じて方向がわかるという。
こんな具合で、ほ乳類にも磁気コンパスを持っている動物はけっこういると考えられている。

そして、犬もまた磁気を感知する能力がある。
この磁気を感知する能力は、なんとおトイレタイムにも使われている。

犬を飼ったことがある人なら、誰でも気づくこと。
散歩のとき、くるくるとまわりながら位置をを定め、そして始めて用を足す。
これがだいたい「南北」の軸だとわかったのだ。

参考文献は→コチラ

これが出たのは今年、つまり、つい最近わかったところ。
人類は何千年も前から犬を飼い始めた、最古の家畜であるにも関わらず、誰も気づかなかったらしい。
みんな、「周りに敵や危険なものがいないか、確認するためにくるくるしてるんだろう」と思い込んでいた。
しかし、実際は磁気コンパスで南北を確認し、用を足していた。

というわけで、さっそくタビィと散歩する時、確認してみた。
今やiPhoneには、コンパスが付いている。
くるくるまわりだしたら、iPhoneを取り出して見ればいい。
・・・結果、ホントに南北に沿っている。
南を向くか、北を向くかはランダムだが、本当にどっちかの方に向かって用を足しているのだ。
なぜ、南北がいいのかは永遠にわからないナゾだろう。

・・・道に迷った時、用を足している犬を見つければ、およその方角がわかる。
南か北かわからないと役に立たないか・・・。

というわけで、犬を飼っていて、家の中でトイレシートを使っている場合。
長方形のトイレシートは南北方向に置いてやるといい。
はみ出し事故が減る可能性あり。


・・・しかし、磁気を感知して方向を知る能力を失っているのは、実は人間だけだったりして。

同じ環境でも・・・

Fattymouseラボの動物室で飼育している中で、最高記録。
このマウス、よく知られた太っちょマウス(ob/ob)のようにホルモン異常でもなんでもなく、普通のハイブリッド(雑種)マウス。

雑種は強いと言われるが、そうではなく「バラエティが豊富」。
その中で非常に強いのも弱いのも、でかいのも小さいのも生まれる。
兄弟は同じ飼育室の同じケージで同じ環境で同じ餌にも関わらず、半分のサイズだったりする。


そして一度こうなってしまうと、この体重を維持するために食い続けるのだ^^;
(脂肪を維持するのにもカロリーがいる)
これが痩せてきたら、どこか病気(がんとか糖尿とか)か、年を取って胃腸の消化吸収能力が衰えるか、である。


問題は、病気になる確率がググッとアップすることだろう。
這い回ればいいだけのマウスより、人間の場合は足腰に負担が大きい事も問題になる。
つまり、ケージにいるマウスの場合は、がんなどの病気にならなければ、身体の負担が少なめで、けっこうそのまま生きてるということでもある。

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