医療関連の話題

がんの先進国化

先日のセミナーで、がん関連の変異状況を見た。

時代を追うと、いろいろな傾向が見えてくる。
技術の進歩により、早期に発見できるようにまずなるため一時的にピークがあり、その後医療の進歩も進んで、減っていく。
見つけられないと治療もできないため、まず見つける技術が進む。
そうすると今までは見つからなかったがんも発見されるので、一時的にドッと増えたようなグラフになる。
が、国によっては、その後の治療技術や方法の改良を急速に取り入れ、ぐんと下がっていく。
新しい治療法を取り入れるのが国の中でバラつくのか、ゆっくり下がる国もある。


それ以外にがんの種類によって見えるものもある。
いわゆる先進国はムカシは胃がん・こう頭・咽頭ガンが大変多かった、が、今では激減している。
治療もよくなって死亡も減っているが、発症数そのものが減っている。
ひたすら右下がりなのだ。
これは感染と密接に結びついている。
近代化が進むと、上下水道の完備など、清潔化が進む。
ただし、がんというのは何十年もかけて出てくるので、ズレがある。
そのズレを考えると、医療の進歩よりも環境変化が大きく影響していることがわかる。

逆に、先進国でムカシは少なかったのに、緩やかにだが確実に増えているのが、乳がんと前立腺がん。
治療がよくなって、死亡率こそ減っているものの、発症が増えているため、結局総数としては増加傾向にある。
医療もだいぶん改良されているのにジリジリとまだ増えている。


いわゆる発展途上国はというと、前のヨーロッパのような発がん状況。
胃がんが多い。
また感染が原因の肝がんも多い。


さて、日本。
今はピカピカに綺麗そうだが、戦後くらいはまだひどかった。
上水道はあっても下水道がきちんとせず、いわゆる垂れ流し地域も
それが近代化し先進国化した。
がんは何十年もあとで出てくるので、今のがんが出てくる年代の人はまだ近代化している最中の世代。
そうグラフで見るとハッキリ、今、先進国に近づいている。

よくあちこちで問題は西洋化だと書いてあるが、これはちょっと違う。
西洋もムカシは日本タイプだったからだ。

乳がんと前立腺がんは、豊かさがもたらすがん。
西洋どこでも増加傾向で、日本もこれからも増えるだろう。

白血病 PML-RARa

PML-RARat(15;17)転座は急性前骨髄球性白血病(APL: Acute Promyelocytic Leukemia)の大半に見つかる変異。
転座によってPMLとRARAの二つの遺伝子がくっついて異常なタンパクをバンバン発現しているのが元凶と考えられている。

この変異を持つ白血病の場合、オールトランス型レチノイン酸ATRA(all-trans retinoid acid)、それに三酸化ヒ素ATO (arsenic trioxide)が治療薬として知られる。

その使い方は国によって指針が異なると思うが、両者を混合する治療法が最も成果が高く、95%近い寛解率をたたき出す。
つまり、ほとんど治る。

三酸化ヒ素の方はPMLの方に直接働きかけ、異常なPML-RARAに影響してp53を介して細胞死を促すと考えられている。
一方、ATRAの方は長くRARAの方に働きかけ、細胞の分化を促し、分化することによって異常増殖を押さえ込んでしまう、と考えられていた。
だが、最近の研究で、そうではなく、残っている正常なPMLに働きかけ、p53を介して細胞死を促すことがわかってきた。

この転座を持つ白血病に限っては、ほとんど治る。
だが、たまに効かない患者がいる。
特に再発した場合に多い。
この「効かない患者」を調べると、効果に必須のPMLが壊れていて薬が反応しない、もしくは、(がんの)細胞死を引き起こすのに必須のp53が壊れている、

白血病の場合、p53が壊れていると効く薬は今のところ残念ながら無い。

パリの医療事情

同僚の一人が言った。
「その眼科医の予約は普通6ヶ月待ちだが、知り合い経由で頼んで3ヶ月先に取ってらもらった」
眼科だけではない。
少なくともパリでは歯科も婦人科もそんなもの。
ただし、そんな専門医の中でも知り合いでもない初診でも、すぐ診てもらえる場合がある。
高いか、腕が悪いか、はたまた経験の少ない新米か。

そう、フランスの医者の値段は一律ではないのだ。
6ヶ月となると、少々高くなっても・・・と、つい思ってしまうのは私だけだろうか?



One of my colleague said:
"It is usually 6 months waiting to reserve the ophthalmologist, but I got it in three months via a friend"
It is not only the ophthalmologist.
It is same for a dentist or a gynecologist at least in Paris.
If there is some specialist that we can get a reservation immediately is either very expensive or not so good (including inexperienced) doctor.

The price is different depend on the doctor.
But I prefer to pay to get a reservation, if I have to wait for 6 months. Is it only I?

同じ環境でも・・・

Fattymouseラボの動物室で飼育している中で、最高記録。
このマウス、よく知られた太っちょマウス(ob/ob)のようにホルモン異常でもなんでもなく、普通のハイブリッド(雑種)マウス。

雑種は強いと言われるが、そうではなく「バラエティが豊富」。
その中で非常に強いのも弱いのも、でかいのも小さいのも生まれる。
兄弟は同じ飼育室の同じケージで同じ環境で同じ餌にも関わらず、半分のサイズだったりする。


そして一度こうなってしまうと、この体重を維持するために食い続けるのだ^^;
(脂肪を維持するのにもカロリーがいる)
これが痩せてきたら、どこか病気(がんとか糖尿とか)か、年を取って胃腸の消化吸収能力が衰えるか、である。


問題は、病気になる確率がググッとアップすることだろう。
這い回ればいいだけのマウスより、人間の場合は足腰に負担が大きい事も問題になる。
つまり、ケージにいるマウスの場合は、がんなどの病気にならなければ、身体の負担が少なめで、けっこうそのまま生きてるということでもある。

老化の話

日本に行く直前、老化のミーティングに出ていた。
80歳を越えたあたりから、怖いのはがんではなくなる。
問題は身体機能の衰えと脳の衰え、だろう。

認知症のほとんどは、アルツハイマー型認知症か(脳)血管性認知症である。
後者の脳血管性認知症とは、いわゆる脳卒中(脳梗塞や脳出血)を原因とするもの。

このふたつの脳の機能障害の違いは?
・アルツハイマーは記憶のストック自身に問題がある。
・血管性認知症は記憶のストックの取り出しに問題がある。

アルツハイマーは覚えられない、ために、自覚症状(記憶忘れがひどいという認識)も低いことが多い。
残っている記憶の取り出しは正常にできるので、割と普通に見える。

一方血管性の方は、うまく記憶ストックが取り出せないので、使っていた機械の操作がおかしいというような、今まではできていたことができなくなる、。
そのため、自分でもおかしいと思うことも多い。
(他の人もびっくりするが)

どちらにせよ嫌な病気だ。
しかもどんどん進行し、また年齢とともに合併することも多い。

また、脳の機能障害と身体の機能障害もある程度関係があって、どちらかが損なわれるともう一方もダメになって行く。
これらを使っていると、障害の進行度が抑えられる。
アタマもカラダも両方とも使った方がよい、ということだ。
ただ、使っていてもいずれ落ちて行くのは避けられないのだが。

さて、老化を障害の度合い、つまりどの程度介護がいるか、1人でできるか、という老化度合いと年齢とを比較した場合。
もちろん年齢が上がるほど、老化度も上がって行く。
ではどういった人が、より老化度がゆっくりか?
80でもうろくするより90を越えた後の方がいい、いや、100までもうろくせずにいたい、と誰しも思うことだ
実は、学歴と老化の進行度合いには、はっきりとした相関がある。
つまり、高等教育を受けた人の方が、老化の進行が遅れる(つまり、より長く問題が少ない)傾向にあるのだ。
これはけっこう誰もが驚いたが、いろいろな国で調べた結果、貧しさ豊かさの影響ではない、ということが出て来ている。
特にこれは女性で顕著、すなわち長生きに女性が多く、また「女は結婚すればいい、高い学歴なんぞ要らない」という思想があっちこっちの国であった(ある)ため、家の裕福度に関係なく高等教育を受けてない人が多かったから、より比較が出来たのだろう。
実際には、より高学歴の方が介護などの社会の負担レベルを減らすことになる。

さて、ミーティングに出ていて実感したのは、誰しも「衰え」るのだが、そのメカニズムはほどんど全くわかってない、ということか。

建て前と本音

この夏、日本ほどでないにせよ、フランスも猛暑だった。

エアコンもあって温度コントロールされているはずの実験動物室。
フランスには患者が入院している(公立の)病院にはエアコンがない。
猛暑で入院している患者の死亡数が他の月より増えたとしても、フランスでは問題にはならない。
だが、動物室の動物たちは快適にすごせなければならないのだ。
これは、マウスが快適にという愛護の精神だけでなく、「研究が一定の条件下で、結果が再現性のあるものになる」ためである。
暑い条件下で変わる生理は、そのようにコントロールされた条件下で行なわなければいけないのであって、夏やった実験と冬やった実験と結果が違うのでは意味が無い。

とはいえ、これは建て前だけで、エアコンがあるはずの動物室も暑くなるとちっとも効かず。
おかげで計測中の体重はみんな減るわ、バタバタと死ぬわ。
なんだかなあ。

しかも、動物室の管理人は、「何も問題ない」の一点張り。
これがフランス式・・・;
困ったもんだ。

さて、ようやく涼しくなって、20度なパリ。
だいぶん日照時間も短くなって、あっという間に冬に突入しそう。

がんの推移

今日はものすごく暑くなって、夜7時を過ぎても熱風が吹いている。
こういう時、日没が夜9時半というのは辛い。
春に比べると、短くなってきているけれど。

6月にあるミーティングに行ったとき、フランスのがんについての冊子をもらった。
国の資料は、1950年頃から始まっている。
1950年代には、がんは大きくなって、はっきり目に見えるものだけがカウントされていた。
この60年以上の間に検査技術も発達し、小さな初期がんも見つかるようになった。
この進歩によって、がんの数は見かけ上増えている、という部分がある。
また、衛生状態も栄養状態もよくなって、寿命が全体に延びている、ということもある。
そんなわけで、50年代に比べたら、がん自身は全体に増えている。
一方で、治療の方も進んできて、治る人も増えてきた。

さて、このフランスのがんによる統計によると、がんというのは女性より男性にはるかに多い。
ひとつには根本的なホルモンなどの違い、そして生活習慣の違い。
(一般に男性の方が暴飲暴食、衛生に気を使わない、ことが多い)
これは日本でも同じ傾向だ。
日本で女性で一番多いのは大腸がんということがよく言われるが、これは「男性より女性の方が大腸がんが多いという意味ではない」。
若干男性が多いくらいのはずだ。

では、フランスで、男性が女性より飛び抜けて多いがんは?と言えば、肺がん、咽頭がん、口のあたり、と、「たばこが関連しているがん」がものすごく多い。
この「たばこ」ははっきりと時代の影響を受けている。
葉巻やパイプといったものがだんだん減っていくとともに、まず口の辺りや喉頭がんが70年代後半から減っていく。
この間も肺がんは増えに増え続けたが、「たばこがよくない」と言われ、喫煙率が減っていくとともに90年代頃からようやく減り始めた。
時差があるのは、吸っていた人が年を取ってからがんになるからだ。

葉巻やパイプは男性のものだったため、女性には口のまわり、咽頭がんなどが最初から低く、今も低いままである。
一方、タバコの方は女性にも広がってきて、それとともに上昇し、男性がピークを越えた今もまだ減っていない。

かつては日本のがんと言われた胃がんはどうだろう?
もちろん日本のようなことはないにせよ、1950年代頃は男女とも非常に多かった。
が、それから劇的と言っていいくらい急激に胃がんは減っていった。
ピロリ菌の感染だけでは説明できない、何かがあるんだろう。

女性の方は胃がんも激減しているが、大腸がんもだいぶん減ってきている。
衛生状態か栄養状態の改善が非常に影響しているとしか思えない。
一方男性の方は、大腸がんの方はイマイチ減りが少ない。

がん研究の成果、よりよい検査方の開発、新しい治療といったものの効果がはっきり見えだすのは、1980年代後半から90年代以降。
特に白血病、乳がんあたりか。

一方、男女とも多くはないものの、じわじわと増えているのは、「膵臓がん」。
これは未だに簡単な検査もないし、いい治療法もないし。

この資料、残念ながら肝がんについての歴史を追った資料がない。
肝硬変や肝炎などといった疾患との診断が、難しかったんだろうか?

がんは不均質

暑い〜日がまだまだ続くらしい。
日本よりはずっとマシだが。
5ユーロで買った日焼け止めは塗ったらかゆくかぶれたので、使用中止。
少なくとも通勤くらいなら日焼け止めはなし。

さて、誰かが「肺がん」になったとしよう。
さて、このたった1人からのがん、一様に均一だろうか?
答えは「ノー」。
1人の患者のけっこう小さながんでも、その中を3カ所調べたら少しずつ性格が違う。
壊れている遺伝子も、病理像も微妙に違う。
これは以前から割と大きめのがんでは多様性があることが知られていた。
しかし、最近ミクロな解析がどんどんできるようになって、かなり初期から多様化していることがわかってきた。

一方で、そこから培養細胞を作ればどうなるか?
均一化してしまうのだ。
つまりいろいろ混ざっているがん細胞の中の「一種類だけが増えている」ものが、培養されたがん細胞なのである。
マイナーな細胞は培養中に駆逐されてしまう。
これを解析して、どういう遺伝子が壊れていて、関わっていて・・・などを調べていく。
そして、このがんに効く薬を捜す。
これが多くの化学療法に使われる抗がん剤である。

さて、普通手術なりバイオプシーなどでがんを取り、検査して、どういうタイプのものか調べる。
そして効きそうな抗がん剤を処方する。

しかし、実際の生体内では培養細胞とは違い、多様なままだ。
検査でひっかからなかった、マイナーながん細胞も混じっている。
一見最初のうち薬が効いて、がんがほとんどなくなったように見えるが、実際はこのマイナーな方にはあまり効いておらず、メジャーながん細胞が駆逐されたおかげで、かえってそれが増えてくる・・・。
もちろんこれらには、今までの薬は全く効かない。
これがかなり再発がんに多いと思われる、という知見が最近どんどん出てきている。

それではどういう多様性があるか?
また、現在広く使われているがん細胞系はどの程度カバーしているのか?(こちらは多分メジャーなものしか把握してない)
・・・は、まだまだ調査中だ。

さて、これらはヒトの患者を調査したものだ。
そして、「モデル動物は必須」。
もちろん研究や薬の開発をするのに培養細胞系は大切である。
しかし、細胞系ではこの多様性を把握できない以上、生体のモデルは必須である。

ところでマウスにできるがんも、もちろん多様性がある。
ただ、今までのところ再発がん、などという研究はほとんどやられていない。
近年ずっと細胞中心で、ヒトのがん細胞(←均一になってしまっている)を移植して、薬投与、の仕事が多かったこともある。
遺伝子操作などのがんは、基礎研究には使われても、それ以上の研究では使われていなかった。
こういうのは、年を取ってからできるという自然のがん発症に近いモデルなので、たとえ寿命が短いマウスでも半年以上、1年以上も待って地味に研究する必要があるので、コストも手間ひまもかかるからだ。
それに加え、マウスはヒトと違うからということで、ヒトの患者由来の細胞の方がヒトの患者に近い、と思われたこともある。

まあ、移植がんに効いても、遺伝子操作や発がん物質で起きたがんではあまり効きがよくない、というのは知られたことだったし、実際ヒトの患者でも治療法は何種か組み合わせる方がメジャーだ。
これがもっと議論や研究の対象になってきた、ということだろう。
世の中も多様性の時代だが、がんにも多様性の時代が来ている、というところか。

というわけで、1種類の細胞がもとでがんができている、という多くの人が疑っていた説も覆される日も遠くないだろう。
まあ、1種類の場合もあるとは思うが・・・。

ビタミンD

いきなり夏の陽気になり、パリでは外で過ごす人も多いだろう。
私はもうばてているが。

ビタミンDというのは、日本の血液検査で調べることはほとんどないそうだ。
こちらでは最近よく測るようになってきて、1年半ほど前の冬の終わり、血液検査の際に初めて調べた。

ビタミンDは日光(紫外線)にあたることで皮膚で合成する+食品、で得られるビタミンだ。

緯度が北の方で、冬は日照時間がぐっと少なく、しかも曇りや雨の多いので、けっこうビタミンD不足を心配する必要がある。
生活の変化、屋内での活動が増えたり、UVクリームは皮膚でのビタミンDの合成を阻害している。

最低摂取量は今のところ200IU(5μg)だが、EU全体では「ビタミンD3(5μg)」←動物性のビタミンD、植物性のはビタミンD2は含んでないとなっていたり、また、今の基準は低すぎると警告している調査結果も多いので、近々上がるだろう。。→コチラ(仏語)

これは、今までビタミンDは骨の形成に不可欠で、くる病を抑える、という意味での最低摂取量だった。
が、最近、ビタミンDの不足は骨の形成だけでなく、心疾患(心筋梗塞)、高血圧、糖尿病、大腸がんなどのがんの発症率など、さまざまな疾患にも影響することがぞくぞくと出てきているため。
一般に600IUか800IU/日取りましょう、というヨーロッパの雰囲気。
アメリカは1000IU/日とすごいアップ率だが、さてどうなるか?

また、白人のように白い肌と、アフリカンのように黒い肌を比べると、日光を浴びた時に合成されるビタミン量が違う。
白くて、焼けてない肌の方がビタミンDの生産量は多い。
(ちなみに黒い方が紫外線による皮膚がんは低い)
また、イスラム教徒の女性の用に、身体中を覆う服装をする人々にもビタミンD不足は多い(たとえアラブ諸国に住んでいても)。
そんなわけで、黒人、イスラム教徒の女性も含め、妊婦、子ども、高齢者などなどは、すでに摂取800IU(20μg)を推奨している。

血液検査で調べられる、血中のビタミンD(25OHD)がどれくらいだと「低い」というのか?
とりあえず30ng/ml(75nmol/l)-80ng/mlくらいが最も望ましく(疾患の羅漢率が低い)。
疾患による死亡率などなどが増えるのは15ng/ml以下という報告が多い。
というわけで、30ng/mlの人はビタミンD剤などの摂取を行なった方が望ましい。

日光浴は足りてないにせよ、私は魚卵好きだし、以前より魚も食べるようになったので、大丈夫だと思っていた。
ところが、1年半前の結果では低かった。12ng/mlしかなかったのだ。
これはまずい・・・。
確実にがん(や他の疾患)のリスクが倍増する。
というわけで、かかりつけ医はビタミンD3を出したし、せっせと大好きないくら(フランスにもある)を食べ、今回は28ng/ml。

「日本ではビタミンDは足りている」というのにも疑問。
くる病がないという観点ではそうかもしれない。
骨粗しょう症はカルシウム不足も影響しているだろう。
それでも、UVクリームも出回り、屋内で過ごす時間が増え、日光(紫外線)からのビタミンD摂取は減っているはず。
最近、大腸がんが増えたり、糖尿病が増えたりをなんでも食生活が西洋化で片付ける姿勢にも問題を感じる。

ところで、フランス語のをちらちら見ながらわからなかったのは、ビタミンD3(動物性由来:魚類に多い)をビタミンD2(植物性由来:きのこ類に多い)よりもよい、としているものを見ること。
私たちも動物なので、皮膚から作られるのはビタミンD3であり、それが不足していると考えているからだろうけれど。
それに植物性由来のビタミンDはホントにわずかだし・・・。

ちなみに不足ばかり強調してきたのは、過剰になるのはよほどの量のビタミン剤を取った時だけで、食生活ではならないため。
日光浴で作られるビタミンDも過剰には決してならない。

さて、日光浴(紫外線)はビタミンDは作ってくれるが、皮膚がんリスクは増えるし、また皮膚の老化もすすめる。
ほどよくはなかなか難しい。

また、数あるビタミン剤の長期服用の結果、効果がない、時には弊害があったと考えられる中、唯一効果があったと出たのは、ビタミンDである。
薬となると過剰は心配で、食品などで取れるのが一番には違いない。
ただ、年寄りになると皮膚のビタミンD合成能力も落ち、また吸収力も落ちるので、ある程度はビタミン剤にも頼った方がいいかもしれない。
ここらはこれから結果がどんどん増えることだろう。

面白いあたりは、高血圧の人にビタミンDを取ってもらったら改善した、などのデータ。
これくらいなら短期のトライアルでもいけるので、増えそう。
何しろビタミンDだと製薬会社に大した恩恵がない分、歪みが少なそう。

さて、これはがんや骨粗しょうなどの疾患の関連のお話であり、(私の大大嫌いな)「お肌をつるつるに」とか「健康にいいグッズ」などとかやっている人たちが「自分の仕事で売るために使う」ものではない。
彼らはこれらのまじめで地味な仕事を「自分の懐に入る金儲けに使っている」から嫌いなんだよね。
特に情報だけ得るだけで、その金を研究にはビタ1文回さないし。
そんな人たちにお金を払うより、普通に健康診断を受け、もらうんだったら保険の効く普通の医者からもらい、おいしいものを食べてる方がより健康。

フランスのヘリコバクター・ピロリ菌の情報(3)その他

胃がんの死者数では、日本は長年世界のトップの座にあったのだが^^;、胃の検診の普及や胃カメラなどの技術がよくなって、早期発見治療が増え、死亡は減った。
ただそれでも多い。

これには、食生活の影響もあると考えられている。
(日本の伝統的な食生活は胃がんリスクを高める→参照

これに似た結果は確かアメリカの日系人でも見られたはず。


2008年のデータでは、日本はフランスの6倍の「胃がんの発症件数」がある(参照→コチラ
フランスではピロリ菌そのものは年寄りには半数見られるものの、胃がんはほとんどない。

私のかかった消化器の専門医も、胃がんは1回しかもホンの小さいのを見つけただけと言っていた(簡単に取って、その後も再発無く終わり)。

そんなこんなで、専門家たちはともあれ、医者でもピロリのことをよく知らない人も多い。
なので、検査や除菌は専門医にかかることをお勧めする。
日本も下水道が整備されて行き、年代が若いほど減っているので、消え行く感染だろうけれど。
また、専門家でも、「発展途上国に多い=衛生状態のよくない国に多い」というイメージを持っているらしい。
「現在の日本は大変きれいで、若い世代には劇的に感染も減っている」ことは強調しておいたり(笑)。




私の場合、除菌法は一番最初のタイプ(2段階法)だったのだが、残念ながら途中で薬疹が出て、担当の医者に相談して、中止。
ピロリは生半可なことでは除菌できないので、またやり直し。
除菌中に一番よく出る副作用は、「下痢」なのだそうだが、私は全く大丈夫だった。
これなら楽勝で終わると思っていたのにな。
取りあえず、抗ヒスタミン剤でアレルギーを抑えて、身体を整えているところ。
抗生物質とは相性が悪い。

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