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誤食

タビィが殺鼠剤を食べてしまった。
私は何か赤い変なもので遊んでいるな、としか思ってなかった。
友だちが「ゴムみたいなもの」だと言ったので、それなら大丈夫と思っていた。
でも、今日になって「殺鼠剤」が置いてあったと判明。
しかも、行きつけの獣医がもう閉まっている夕方になって。
しょうがないので、また救急(VetoAdam)に電話。
これだと倍以上のお金がかかるだけでなく、細かい検査はできないのでつらいのだが。

急患がたくさんいるということで、2時間くらいしてから来る。
当の本人(犬)はまだ何の症状も示してないが、示してからでは遅いのだ。
全身のあちこちから出血を始めるので、影響は大きい。
吐血、喀血、下血、血尿、皮下出血などなど。。。

さて、日本では殺鼠剤はたいてい「ワルファリン系」らしい。
ワルファリンは抗凝固剤として薬としても使うので、知っている人もいるかと思う。
これも、何度も繰り返して取っていると、血が止まらなくなりネズミは死ぬ。
ただ、これなら間違って1度食べても、あまり問題ないのだ(量にもよるので、病院には行った方がいい)。

だが、こちらではこのような穏やかなものはほとんど使わず、1度食べるだけで効く強力なものを使う。
ヒ素とかも使うとかあったのでびびったが、それなら昨日の今日でもう症状が出ているはず(そして症状が出たら、解毒剤は無い)。
いずれにせよ、もうとっくに全部吸収されて肝臓にばっちり蓄積しているに決まっている。
私が救急獣医に連絡している間に、友だちに殺鼠剤の名前や成分を聞いてもらった。
その結果、毒物は「Difenacoum」と判明。
日本語では全く何の情報もないので、使う許可が下りてないものだろうか。
調べて見るとやはり、1度食べるだけで効くタイプで、強力な血液の抗凝固剤。
犬や猫が間違って取った場合、たいてい72時間後くらいに症状が出てくるそうだ。
犬のLD50(半数致死量)は50mg/kg。

実はこれが判明する前、ネットで似た殺鼠剤を捜していて、Bromadioloneを使ったものがそっくりで焦った。
こちらは犬でかなり低い量でLD50(11-15mg/kg)に達するし、その割にはネズミのLD50はDifenacoumより高い。
つまり濃くないとネズミに効かないため、犬に危険が大きい。
これだと本気でまずい。
商品はどれも0.005%含まれるとあったので、5kgのタビィが10gのものを食べると10mg/kgに達してしまう。
だが、50mg/kgに達するには50gで、タビィに食べられない量ではないが、そこまで大きくなかったような。
ただ、半数致死量に至らなくても、具合が悪くなる可能性は大変ある。
いずれにしても、明日は日曜だし明日になってからでは手の付けられないことになる可能性があるので、救急で診てもらうしかない。

というわけで、まだ症状の無いタビィはいきなり来た獣医に恐れをなして逃げるし、なかなか苦労して血液検査をしたり、薬(ビタミンK1)を投与してもらった。
(とにかく今のところ、見た目通り全く正常)
今回来た獣医は前回と違う人で若い男性、どちらかというと小遣い稼ぎのためにもやっている感じ。
明日も薬をやって、月曜にかかりつけ獣医のところで再検査。
とりあえずビタミンKをもらうのかなあ。

殺鼠剤はネズミが食べないと意味は無いので、たいてい「おいしそうなにおい」をしている。
私の見たのは真っ赤で大きなグミみたいだったが、真っ青とか緑とかもあるらしい。
サイズもいろいろだ。
もちろんペットや幼児がいるところでは使ってはいけない。
また、殺鼠剤は身体(肝臓)に蓄積している時間が長い(3週間とか6週間とか)ので、その間に同じものを食べると毒性はぐっと高くなることが多い。
というわけで、殺鼠剤にはお気をつけ下さい。

・・・さて、後で考えてみたら、ビタミンK1を薬局で購入するという手もあるにはあった。
処置する濃度がわからないのが欠点だが・・・。
月曜に獣医に行ったら聞いてみよう。

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コメント

実家で飼っていた犬がナメクジ殺しの農薬(散剤)を飲んで 瀕死になったことを思い出しました。
「薬」は 怖いよね・・・。
落ちてるものって けっこういっぱいあるのよね。気が抜けないね、ほんとに。

>助かってよかったです。
殺虫剤にもけっこうおそろしいものがあるので、困ります。

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