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トイレの話

犬を飼い始めた当初、パリですらペットシートの種類の少なさと値段の高さに驚いた私。

フランスのフォーラム会話などを見ていたら、「トイレシートを使うと、家の中でするようになって外でしなくなるので、使ってはいけない」という意見を多く見た。
(実際にはそんなことはない)
その一方で、日本では「犬のトイレは必ず家(室内)で済ませられるようにしつけよう」とかいう人もいて、これまたびっくり。

この「トイレは家に置かない方がよい」という意見はフランスでは蔓延しているようで、犬だけでなく猫も、アパートのどこかのドアを少しあけておいて、「外でさせる」飼い主も多い。
犬は飼い主が連れて出るが、猫の方は自由行動だ。
猫が人や車の多い外を歩くことはめったにないので、建物のどこかか中庭あたりで適当に済ませているんだろう。
(こちらのアパートの建物群、どこも中庭があるような構造になっている)
猫の方が楽でいい、という理由は、この辺りにもある。




さて、散歩に出ると、タビィは道路のにおい嗅ぎに余念がない。
パリの町並みも歴史ある建造物も、タビィは全く興味を示さない。
私がエッフェル塔をセーヌ川越しに眺めている時も、タビィは顔を上げようとすらしない。
タビィはひたすら下の方ばかり向いて歩くのだ。
それも「他の犬のトイレの跡、落とし物」のにおい嗅ぎだ。
アトを残した相手の犬の性別や年齢は言うに及ばず、食生活や健康状態まで知れるかのように、念入りににおいを嗅いでいる。
よその犬はもっと「トイレ跡」に淡白なのに、なぜタビィはこうも熱心なのだろう?と思うくらい、地べたに張り付いている。
(途中で拾い食いもするし)

このタビィの行動を見ていて、ハッキリとわかったことがある。
道路や壁の「トイレ跡」には、犬ではないもの、すなわち「ニンゲンのもある」、ということだ。
しかも、巨大な落とし物までもしっかりあるのだ。
こういう「犬のではない痕跡」に、タビィは全く違ったそぶりを見せる。

パリには野良犬はいないが、道路に住むニンゲン浮浪者はたくさんいるし、誰でもそう疑っていただろう。
特に壁のマークには、間違いなくニンゲンの男性由来のがそこそこあり、しかも浮浪者だけではなさそうだ。
そんなこと、ハッキリ区別できなくてもよかったのだが。

まずこのニンゲンの方をなんとかすべきなのではないか、と、私は思っている。

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