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生ガキと白ワインと神の雫

友達が「ニホンゴの勉強」とか言って教えてくれたのが、「les Gouttes de Dieu」。
フランス語やんかと思ったら、元は日本のマンガで「神の雫」というそうだ。
中身は「wine manga(ワインマンガ)」←ドコがニホンゴの勉強なんだか。
日本ではだいぶん前からむちゃくちゃ有名だそうだけど、ワイン会に出てる割には話は聞いたことがなかった。
なので、日本人からではなく、このフランス在住のアメリカ人のワイン好きの友達から知った。
最初「Otaku」(オタクはフランスでもMangaと同程度に知られているニホンゴ)というので、パス。
次に、かなり世界的にセンセーショナルに有名になって、そのワインが売れているという話を聞き、それなら「オタク」=マニアックだろうと思い、またパスした。
フランスに来てからまともにワインを飲み始めた私としては、日本のワイン好きは妙に堅苦しく、うんちくやら飲む前の儀式やらがうっとうしくて、苦手なのだ。

その友達は結局元のマンガは見ていないものの、マンガをTVドラマ化したのを見つけて、おもしろいから観ろという。
「ワインを飲んで、Oh! Oh! Flowers!!! A field of flowers! オ、オー、ふらわーず、あ ふぃーるど おぶ ふらわーず!」とかやるんだと。
爆笑。
こういうのが「オタク」っぽいのかな。
大ウケしたので、観てみることに。

日本語オリジナルで英語の字幕付き。
第一話。
かなりハデハデな演出に、ナゾ解きストーリーがおもしろい。
のだが、想像したほどすごいオーバーアクションな演技でもなかった。
まあ、そうか。
日本だもんね。
変わったデカンタージュなんかは、ウケそう。
スペインのサンセバスチャンあたり(バスク地方)の地酒、チャコリを思い出す。
あの発泡酒は頭上から落とすので有名なのだ。
で、一度目は日本語のまま観て、次に音声を消して英語字幕だけで観てると、そっちがおもしろい。
けっこうアメリカ舞台に作り直した方が、もっとハデで明るくいいかも。

いつかDRCのRichebourgの2004を前に、「おー ふらわ〜ず」とかやってみたいものだ。
機会があれば、の話だけど(←自分では買えない)。
それに、個人的にはコレをそんなに若いうちに飲みたいとも思わないし、DRCならLa Tacheの方が好きだけど。
何でも出てくるワインが日本では売られているというだけあって、若いワインが多い。
90のムートンなんて古い方なんだろう。
日本に持って行けば、輸送でワインは鈍るので、それほどビンビンでもなくなってるかもしれない。

で、一番ナニがココロに残ったか?
「安いシャブリ (Cheap Chablis)」
・・・チープって・・・^^;
超貧弱で、安っぽそう;
っていうか、ジャドさんとこのが、「チープシャブリ」なのか!
(値段はけっこうすると思う)


「高級なシャブリ」として出ていた作り手のVergetの白ワインは、2000年より前は行きつけの酒屋に入っていて、安い割にはおいしいワインとして飲んでいた。
ただし、Vergetはおいしいけど全体に似た傾向の味になるので安いのでいい、と、Macon(マコン)とかSt. Veran(サンヴェラン)とかばかり飲んでいて(当時の話)、Chablisは飲んだことが無い。
なぜかその後あまり見かけなくなり(ガイコクに売られて行ったのか?)、しばらくして日本の田舎で発見し、「こんなところに!」と、St Veranの2000年を買って飲んだきり、見かけていない。
今でも同じスタイルかどうかも知らない。
それにしても、ここのシャブリがそんなに高級なワインとは知らなかった。
1er cruだからかな。
VergetのMaconやSt Veranは高くない(ハズだ)し、おススメ。


ところで、この話では「生ガキ」が出てきた。
雰囲気はかなりいいレストラン(日本ならでは)だが、ビストロ風っぽい料理なのかな。
しかしいくらランチとはいえ、生ガキがたった2個!。
それに合わせたようにグラスワインも、テイスティング用としか思えないくらいちょびっと。
ここらはもしかして前菜の前に出る、おまけの突き出し?
食事が全部見られないのは残念(もともとマンガにも無いのかも?)。
それにしても、料理屋をワイン評論家が評論したり、日本は不思議なところである。

生ガキはこっちでも割と食べる。
だが、店で食べる時は最低でも半ダース、それと共に酸味のあるずっしり系ライ麦パンの薄切り、そしてバターが付く。
(フランスでは普通高級店以外ではバターは出て来ないが、これには付く)
冬になると売りにくる店では、ライ麦パンも一緒に売ってるところもあるくらいだし、家庭でも普通添えるもの。
でも、このライ麦パンにバター付けてと生ガキと、という組み合わせは、日本ではしてないようだ。
まあ、ライ麦パン自身、あまりないものだからかもしれない。
また、フランスと日本では牡蠣自身の風味も違うと、友達の日本人は揃って言う。

というわけで、一概には言えないが。
パリで生ガキというと、一般的にはロワールの白、というのが定番。
「生ガキには Muscadet(ミュスカデ)」という人もいるし、Pouilly Fume(プイイ・フュメ)、Sancerre(サンセール)、Quincy(カンシー)なんかもよく飲んでいる。
最初のミュスカデはMelon種のぶどうで、後ろ3つは似た地域でどれもSauvignon blanc種から作られている。
なので、ミュスカデは他の3つとは味わいが変わってくる。
好みの問題かもしれないが、マリアージュの観点から行くと、どっちがよりあうことになってるんだろう?
以前の同僚のフランス人は「生ガキだったらミュスカデ」だったが。

ロワール川を下って海に出ると、近くは牡蠣の有名な産地。
というわけで、地元の生ガキと地元のワインという風になるんだろうか。
そこらの牡蠣がパリでも多く流通しているし、ロワールのワインはそれこそ「安い」手頃なワインが多い。

ボルドーの近くの海岸もやっぱり牡蠣の産地で、ボルドーを訪れた時、生ガキとともにそのあたりの辛口の白を合わせたことがある。
97年当時はまだお手頃な価格だった、Ch Pape clement(シャトー・パプ・クレマン)の白とか、Y(イグレック)←シャトーイケムの辛口の白を合わせると、これがなんともおいしかったものだ。
(って、連れて行ったもらったんだけど)
こういう高いものじゃなくても、地元の人は地元の辛口のGravesの白なんかを合わせている。
ただパリではボルドーのここらの辛口はあんまりお店で見ない。

他にも辛口のシャンパーニュは合うに決まってるし、シェリーなんかもいいと思う。
日本だったら日本酒もある。
2個で食前酒合わせなら、うまく日本酒を使ってみるなんていうのは、腕の見せ所という気もする。

さて、疑問は2つ。
「白ワイン」に限定したとして、別にシャブリも合うとは思うが、なぜロワールでもボルドーでもなく、わざわざブルゴーニュ、それもシャブリなんだろう?
もうひとつは、ずっしりした酸味のあるライ麦パンにバター付けて、という味わいが生ガキに加わると、マリアージュは変わるだろうか?

・・・いずれにせよ、試すのはRの付く月になってからだな。

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