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うまいお酒はうまい、が・・・

このブログにちょくちょくワインや酒の話を書くけれど、私自身は「お酒があまり飲めない」タイプ。

最近、ネットやらにもたくさん酒に関する情報が載っている。
お酒のアルコールというのは、以下のような順番で代謝(消化分解)される。
アルコール→アセトアルデヒド→酢酸→水+二酸化炭素

そして、お酒に弱いとかお酒が飲めないとかいうのは、2番目のアセトアルデヒドを消化分解する酵素の能力に差があるのだ。
分解能力バッチリのイケル分解酵素と、ほぼ分解能力のない分解できない酵素とがある。
そして、この酵素の異常は、アジア系の人にのみ見られる。

さて、この酵素、というのは、各自が持つ遺伝子産物、である。
誰もが親から1個ずつ遺伝子をもらって、混ざって出来てるのが子供である。
つまり、どんな遺伝子、遺伝子産物もペアで持っていて、両親から子供へは1個ずつが伝わる。
両親の片方がとっても飲めて、もう一方が全く飲めない(飲まないのではなく飲めない)、間に産まれるのは、両方が混ざって、「あまり飲めないタイプ」になる。

「イケル分解酵素/イケル分解酵素」=飲める人
「分解できない酵素/分解できない酵素」=全く飲めない人
・・・というのまでは、わかりやすい。
だが、「イケル分解酵素/分解できない酵素」人は、半分くらい飲める人にはならない。
「あまり飲めないタイプ」にまで落ちてしまう。
Wikiで、アセトアルデヒド脱水酵素の項目を見る限り、その能力は「飲める人の1/16」。
1個ずつ持っているはずなのに、半分ではなく1/16、なのだ。

これが遺伝子のおもしろいところであって、時には相方の遺伝子の能力を「押さえ込んでしまう」ものがある。
アセトアルデヒドの分解(代謝)に関していえば、せっかく分解できる酵素を1個は持っているのに、もう一方がこの能力を妨害、もしくは無力化してしまうのだ。
そのせいで、片親が酒豪でも、半分だと1/16にまでも能力が落ちてしまう。

酒の分解に限らず遺伝子はペア(2個)である。
このペア、遺伝子によって、またタイプによって、時に活性が相乗効果的になったり(1と1=4倍とか16倍とか)、時に相方に関係なく能力を発揮し(1と1=1と0=1)、時に相方の遺伝子の力を押さえ込むように働く(1と0=1/16とか)、などなど、効果のほどがまったく変わってくる。
アセトアルデヒドの代謝の場合では、この「押さえ込みがかかる」、ということである。
そのせいで飲める人のせめて半分くらい、とはいかないのだ。

また、ここに「環境因子」というのも大きく影響する。
お酒を全く飲んだことがない人と、ちょくちょく飲みなれている人とでは、同じ飲める人でも差が出る。
しばらく禁酒していて、久しぶりに飲んだら前とは違う、という経験をする人も多いだろう。

さて、理屈はどうあれ、おいしいワインに出会うと、ごくごく飲んでる友達を横に、もっと飲めるカラダだといいなあ、なんて、思ってしまうのだった。

(コメントの公開をずーーーっと忘れていました。すみません〜;)

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